日韓両国での,急激な社会変化に伴い,医療・福祉・教育・環境など生活に直結する分野で様々な課題に直面しています。現在両国ではこうした課題に取り組む新しい動きとして,「社会的企業」の企業・存在が注目されています。

これを受け,3月7日に国際交流基金主催で「社会的企業が拓く日韓の新しい出会い」と称したシンポジウムが開かれました。韓国希望製作所から朴元淳常任理事も参加し,社会的企業の役割や課題について基調講演を行いました。基調講演の中で朴元淳常任理事は,韓国という急激な変化を経験した社会の中で,いま社会的企業に求められる役割,日韓の社会的企業の成功モデルの共有と情報交換の大切さなどについて話しました。


セッションでは,日韓両国の社会的企業の代表が事業内容についての報告を行いました。

韓国側からは,美しい店政策局長キム・ジェチェン氏,ソウル市立青少年職業体験センターHAJA副センター長のキム・ジョンフィ氏,社会福祉法人WeCan代表のチョ・チンウォン氏が発表されました。


<美しい店>はリサイクル文化・配分と寄付文化・ボランティア文化・公平貿易の拡充を目指し,国内全土にリサイクル店やフェアトレード商品を展開しています。韓国の社会的企業を牽引する存在として,毎年規模・経常利益ともに大きく成長しています。

<HAJAセンター>は,青年による社会的企業活動を掲げ,青年が社会とどう関わっていくのか,韓国社会を変えていくために青年が社会的企業を通してできることは何かを中心にはなされました。

<WeCan>は,クッキー作りを通して,知的障害者の働く場を提供し,彼らの生活価値を高め,社会の構成員としての自立を図る活動をされております。昨年度,経常利益黒字を達成されたということで,社会的企業の価値実現と経営の両立という観点からも,貴重な提言になりました。また,韓国内の安全な材料で作られたクッキーが参加者に配られました。


日本からも,街づくりや,ダウン症者によるアトリエ活動,環境など様々な分野の社会的企業が発表され,パネルディスカッションでも社会的企業が目指すものについて多くの意見が交わされました。いずれにしても,まだ成長段階の社会的企業が,その価値実現のために日韓で共有できる可能性を感じさせたシンポジウムとなりました。



 

Posted by ミネ

2009/11/22 23:00 2009/11/22 23:00
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